歯科治療を受診しようと考えたときの、皆さんは何を考えますか?
言い換えれば、何を第一優先順位と考えて歯科医院の選択を行うでしょうか?
本コーナーでは、歯科治療を受診する際の選択肢が「歯科治療の質」と考え、その質をいかに見えるようにするかをテーマに考えてみました。
知りたいはずの「質」が最も解りづらい項目の一つなのかもしれません。
多くの患者さんは、質の高い歯科治療を受診したいと考えます、そこで、その施設で提供されている、歯科治療の質を知りたいと考えるわけです。しかし、「治療の質」とは全く抽象的なものであり、それをいかに具体性を持って見ることが出来るか、ここの部分が非常に難解です。専門家ならいざしれず、一般の方々が、そこで行われている歯科治療の質を判断することは、困難を極めます。
それでも、多くの患者さんは、人から紹介を受けたり、インターネットで調べたりとかで、色々な方法で情報を収集します。また一方、歯科医院も情報を提供します。そして、患者さんはその施設で提供される「歯科治療の質」を判断し受診する訳です。
すなわち、医療施設は情報を発信する事で、質を相手に伝える、その情報を元に患者さんは判断する。といったプロセスが行われます。この判断に至るプロセスが見える化だと考るとすると、その情報をいかに見極めることが出来るか、ここが判断の分かれ目となります。
そこで......
1.「歯科医療の2つの質」では大きく分けて現場で提供され得いる、治療行為の質を見える質と見えない質に分けて、何が重要かを考えてみます。
2.「インターネットで見える事と見えない事」ではインターネットを使った情報を、我々歯科専門家がいかに見ているか、そこに潜む盲点を考えてみます。
3.「専門家が考える歯科治療の質」では我々歯科専門家は治療の質を見ることが出来ます。すなわち治療の技術力を判断することが出来ます。それは何を基準にしているのか、公開します。
4.「当医院で考える治療の質の見える化」では総括として、信頼性のある治療技術の情報公開のあり方。すなわち「歯科治療技術の質の見える化」として何を考えているかのを述べてみました。
情報過多の今日、その情報をいかに見る目を持つか、特にインターネットの玉石混交の中から価値ある情報を掴むお手伝いが出来れば幸いです.....