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インターネットで見える事と見えない事 |東京駅八重洲の東京ステーション歯科クリニック

小川歯科レポート01

東京都中央区月島3-13-4

インターネットで見える事と見えない事

昨今はインターネットの普及により、多くの歯科医院がホームページで情報発信を行っています。
来院される患者さんの多くがそれらのホームページを来院前に目にしている事がとても多いのです。ホームページに掲載されている情報から、歯科医院を選択することも、今日では少なくありません。


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ここでは、ホームページから見えてくる事と、そこからは見えてこない事について考えてみたいと思います。多くの歯科医院のホームページに掲載されている内容は大まかに次の様な事柄です。
1. 行っている診療項目(審美・インプラント・矯正・小児・口腔外科等診療の内容)
2. 診療に対しての考え
3. 設備(CT・手術・診療台の数等)
4. 治療費
5. 院長やスタッフの紹介
6. 院長やスタッフによるブログ

以上が多くの歯科医院のホームページに掲載されている内容です。たくさんの文章や画像等から院内の様子や、治療内容等について知ることが出来ます。
治療に対する不安や疑問、前知識等が得られた上で_来院する事が可能でしょう。
そういった事前情報や知識を好きな場所で、好きな時に得られる事は 、インターネットの最大の利点です。


DSC_4122.JPGしかし、それがインターネットの落とし穴も考えなければならないでしょう。
インターネットは自己申告制である点です。すなわち、自分の思ったことを自由に表現することが出来るのです。発信する立場からすれば、それが利点であるかもしれませんが。
そのため、インターネット上には、適切で信頼のおける情報だけではなく 、誇大な表現や信憑性の曖昧な内容も含まれている場合があるのです。

では見えるものとは、たとえばインプラント治療を行っている。これは行っているのであれば正しい情報でしょう。
では見えないものとは、その治療技術のそのものの評価です。患者さんの言葉を借りれば、上手いか、そうでないか。
○○学会の会員である、海外の○○学会に参加した。このことも正しい情報ですが、そこでどんな技術を習得し実践しているかの客観的評価は見えません。いずれも前半の情報は事実でも、後半の情報は利用者の推測です。

インターネットによるランキングや口コミ情報
これも、体裁の良い広告媒体として広まりつつあり、先日、営業電話が掛かってきて、口コミサイトに、なりすましコメントを書き込み評価をあげる仕事がある始末、何でも有りのインターネット。ランキングもお金で買う時代。ついにここまで来たかといった感じです。

当然ですが、インターネットから得られる情報の全てが問題のあるものではありません。
インターネットの情報のみに偏りすぎずに適度な知識程度と認識し、個々に合った歯科医院選択の手助けに活用する。
これこそがインターネットを最大に生かした歯科医院選択と言えるのではないでしょうか。