親知らずはどうして痛くなるの？

-痛みの原因って何？-

大別すると親知らずにできたむし歯による痛みと、親知らずの周囲の歯肉に炎症が生じた事による痛みがあります。
 

むし歯

親知らずは、一番奥に位置しているため、歯ブラシの毛先が行き届かず磨き残しが多く見受けられます。そのためむし歯を発生させてしまう確率が高いのです。
虫歯の発生に気付かずむし歯が進行し、歯の中の神経に達するほど大きくなるとある日激しい痛みに見舞われる事態まで発展してしまいます。
 

親知らずの周囲の炎症

親知らずが歯肉の中に中途半端に斜めに埋まっている場合、親知らずの周囲の歯肉は炎症を起こしやすい状態にあります。
中途半端に埋まった状態の親知らずを歯ブラシで磨くことはできません。
そのような状態を放置しておくと、親知らずの周囲に口腔内のバクテリアが繁殖し、歯肉に感染を引き起こしてしまいます。
こうして、歯肉は腫れて痛みが生じるのです。
少し違和感がある状態は、やがて大きく腫れる前兆でもあります。
 

親知らずの歯根の外の骨の中に膿が溜まり、腫れる場合

親知らずがむし歯になり、むし歯が歯の神経に到達した後に神経が死んでしまうと、むし歯菌は神経の中を通って歯根の先端から外に出て行き、骨の中に炎症を起こして膿が溜まります。すると、歯肉が腫れる、咬むと痛むなどの症状が出てきます。