親知らず治療の流れ

 

親知らず治療の流れ、その3.親知らずの抜歯後
-痛みが出てきたら-

親知らずの抜歯後、何か変なんですが?

 
抜歯後 ー 不快な症状がでてきたら

親知らずの抜歯後は、大なり小なり口の中で不快感があります。
そこで抜歯後に起こりやすい不快な症状についてお話します。
 
痛み、腫れがある
抜歯後の痛みは、鎮痛薬の内服で抑えることができます。
そして抜歯後の痛みや腫れの多くは、2〜3日で落ち着きます。
但し骨を削る処置をした場合は長引く事があります。
なかなか痛みや腫れがひかず、気になる場合は歯科医師に相談して下さい。
 
口があきにくい、喉が痛い
痛みや腫れが強い場合に起こることがあります。
徐々に治まるので心配ありません。
どうしても気になる場合は歯科医師に相談して下さい。
  
アザができた
歯肉の奥に埋まっていた親知らずを抜いた場合、もしくは出血が多い場合、皮膚にアザができることがあります。
徐々に治まるので心配ありません。
 
上顎が変な感じがする
(口腔上顎洞瘻の形成、上顎洞炎の発症)
抜歯後、鼻から空気が漏れたり、口に含んだ水が鼻から出てきたりといった症状が出ることが稀にあります。
上顎の骨の中には上顎洞(注1)という空気を含んでいる小さな空洞があり、特に骨に埋まっている親知らずは、歯の一部が上顎洞の中に入っている場合があります。
その場合、抜歯後に口腔と上顎洞を繋ぐ穴(口腔上顎洞瘻)が形成されます。
上顎洞は鼻腔と交通している器官ですので、穴が形成されると口腔と鼻腔が上顎洞を介して交通することになり、先述のような症状が出ることがあります。
通常、穴は自然閉鎖してしまいます。
しかし非常に稀に穴から上顎洞内に細菌が入り感染し、上顎洞炎が起きることがあります。
その場合は、抗菌薬の投与や上顎洞の洗浄などの治療が必要になります。
 
下顎が変な感じがする
(下唇、顎先の知覚異常)
抜歯後、下唇や顎先がピリピリする感じや触っても感覚が鈍いという症状が出ることがあります。
下顎の中には下歯槽神経(注2)という下唇と顎先の感覚を支配している神経が走行していて、親知らずがその神経と非常に近接していたり、接していたりすると、中にはそのような症状が出ることがあります。
この症状が出現することは非常に稀ですが、基本的にはビタミン剤などを内服し時間をおくことで改善します。
改善には、数ヶ月を要する場合もあります。
 
(注1)上顎洞(じょうがくどう):鼻の両脇にある副鼻腔(大きな穴)。
(注2)下歯槽神経(かしそうしんけい)下顎の神経の一つ。 

次のページでは親知らずのための最新設備についてお話しします

親知らずの抜歯を行うための最新設備を紹介します
専門の設備を駆使しすることで、安心して治療が受けられます

親知らずはどうして痛くなるの?

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親知らずの抜歯は痛いの?

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親知らず治療の流れ

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